冠婚葬祭に欠かせない花、胡蝶蘭。
結婚式や開店祝いなど、お祝い事のイメージもある美しく高貴な印象のお花です。ご葬儀の際にも、故人の最期をお見送りするお花として人気があります。 ここでは、ご葬儀の際の胡蝶蘭の送り方について、基本的なマナーを解説します。ご葬儀に胡蝶蘭を贈る際は是非参考にしてください。
ご葬儀の供花は、49日までは白一色の「白あがり」と呼ばれるルールを守らなければなりません。いくら白い花でも、バラのようなトゲのついた花はNGです。ご葬儀にお花を贈る際は斎場のルールによって特定の花屋のものしか受け付けない、特定の種類の花しか受け付けないことなどもあるため、斎場に確認してからの方が良いでしょう。
最近では故人の好みに合わせて葬儀を執り行う場合も増えています。「バラ葬」などはその一例です。また、亡くなられた方が小さなお子さんだったりした場合はご葬儀の際に少し色味のあるお花が使われることもあります。
先ほども書いたように、49日までは「白あがり」でなくてはならないので、ご葬儀に送る花は一般的に白です。そしてトゲのあるものはNG。 白い花で格式高く、立派に見える胡蝶蘭の大輪は会社間などのご葬儀にぴったりです。ラッピングは落ち着いた色の包装紙に、基本的にはリボンはつけません。つける場合も、お花の色に合わせた淡い色ものを一つ程度です。 白い大輪の胡蝶蘭は見栄えも良く、格式高い佇まいで、故人を見送るお花として相応しいものです。贈られた側も、立派な胡蝶蘭であるほど故人の最期に花を添えることができるので嬉しいものとなるでしょう。 会社間の付き合いでのご葬儀は、他社からもお花が送られてきます。その時に、自社のお花が他のどの会社よりも立派であれば、その会社との付き合いの深さをアピールできる場ともなります。
会社間のお付き合いでご葬儀となった場合はご葬儀に間に合うようお花を手配すると良いでしょう。間に合わなかった場合には、後日会社宛に贈ります。この場合のルールも白あがりが適用されるので、やはり白い大輪の胡蝶蘭を送ると良いでしょう。 お通夜にお花を持って行ったり、贈ったりするのは「不幸を待っていた」ように捉えられてしまうため、避けた方が無難です。これは個人間でも同様です。 個人間では初七日から49日の間で贈るのが良いでしょう。 ご遺族はご葬儀を終えるまでは忙しく、誰から花を贈られたかなどに気を配っていられない場合があります。一段落したあたりのタイミングでご自宅にお贈りするのがベストです。 ご遺族の故人を失った悲しみを、白く格式高い佇まいの白い胡蝶蘭がそっと癒してくれるのではないでしょうか。 なお、49日を過ぎてからは徐々に色付きのお花を贈るようにしましょう。白いお花は失礼になってしまいます。