贈り物としてせっかくいただいた胡蝶蘭。長く花が楽しめて嬉しいけれど、どうせならもっと長持ちさせて、二回目の花を楽しみたい。そう考える人は決して少なくないはずです。 ここでは、胡蝶蘭を長持ちさせ、自分でもう一度咲かせることができるように胡蝶蘭の扱い方について書いていきます。
人間も動物も、生まれ育った環境、慣れ親しんだ環境が過ごしやすいものです。植物も同様に、その原産となる土地の気候や環境が最も育ちやすく長持ちします。胡蝶蘭を育てる時も、まずは胡蝶蘭が野生ではどんな気候や環境で生きているのかを知ることが大切です。 どんな環境で胡蝶蘭が育ってきたのかを知れば、きっと今までより育てやすく感じることでしょう。
野生の胡蝶蘭は、高温多湿の熱帯地方に生息しています。鉢植えの高貴な姿からは想像がつきませんが、木などに根を巻きつけて寄生して成長します。日本では鉢植えで贈答用に大切に育てられているものが多いのですが、実は以外と生命力に溢れた力強い花なのです。 野生の胡蝶蘭は寄生した木の枝や葉の陰で成長するため、胡蝶蘭は実は直射日光が苦手です。また、根を木に巻きつけて成長するため、本来根がむき出しの状態になっています。そのため、風通しの悪い場所におくとすぐに根が蒸れてしまい、病気になりやすいのです。
以上の性質を知ると、胡蝶蘭を育てるときに気をつけるのは